【ムニ公演情報】ムニ新作公演『始まりの終わり』

ムニ新作公演『始まりの終わり』

友情の始まりと終わりと、その偶然について。
『ことばにない』から約2年ぶりの宮崎玲奈の新作。

〈タイトルメンバー〉伊藤拓、上薗誠、河﨑正太郎、黒澤多生、SKANK/スカンク、中村仁、南風盛もえ、藤家矢麻刀、宮崎玲奈、横田僚平、渡邊まな実、渡辺瑞帆


あらすじ

 グミの話をしようと思う。高校の渡り廊下で出会ったから、着ぐるみのグミ。兄はヤンキーでこのあたりのシマを取り仕切っているのだとか、記号が貼り付けられていたが、なにが本当なのか定かではなかった。ちゃん、でも、くん、でもなく、ただのグミ。足がヒョロ長くショートカットのグミ。ワールドカップの喧騒の裏で事件は起きた。みんなはそれを知らなかった。意味が移り変わり、像が変化する。グミと出会ってから、今までの話。友情の始まりと終わりと、その続き。
 「信じる先を求めてきたけど、はじめて自分のことを信じてみようと思ったー。」

上演に向けてのことば

 物語のもしくは演劇における、いない者の話をいる者たちが語るという構造がある。いない者の話をいる者たちはなぜするのか。いない者に関しての話のズレが劇の駆動となるからだろう。ジェンダー、セクシュアリティ、出身地などなど、自身の個別性を考える時、各項の歴史性について考えることをわたしは必要とした。それは上記の劇の構造で言うところのいない者も語る、ということである。この2年ほど特に、演劇で当たり前とされていることの多くがわたしには受け入れ難かった。否定したくなる、問い直したくなる。「ない」を言うのはそれほど難しいことではない。同じアナロジーにはまらず、何かを実現すること。演劇を他者とつくるとは、その仮定がわたしが動きだすことには必要だった。
 一つの仮定として ”わたしはまさにその当事者でありながら、当事者でない” 作品、『ゴドーを待ちながら』のゴドーが5人いる!語り手も5人いる!という作品を作ることを志向する。今いる場所の来し方について想像する。わたしはまさにわたしでありながら、わたしでない。演劇の支持体は集まりである、とこれまで仮定してきたが、ある集まりは、ただ一つのたしかさを依代とするというよりは、変化のパターン、つまりは動詞を元来「型」として来たのではないかと広義に捉えてみる。動詞について考えたい。トムブラウンのネタに「ナカジMAXをつくる」というネタがある。この演劇はナカジMAXを5人でつくるということに挑戦してみるのかもしれない、とも言ってみる。小さなものを見ることが大きなものを見ることにつながる、と信じたいとも。
 と、ここまで書いたが、しかし演劇、どうなるかは上演の日まで定かでない。これを読むあなたも、まさにこの劇の当事者でありながら当事者でない、と言える。(宮崎玲奈)


〈日程〉
2025年7月20日(日)〜7月27日(日)(全10ステージ)
7月20日(日)19:00★
7月21日(月/祝) 14:00★/19:00★
7月22日(火)19:00★
7月23日(水)休演日
7月24日(木)14:00 / 19:00
7月25日(金)19:00
7月26日(土)14:00 / 19:00
7月27日(日)14:00
★=前半割引対象
*受付開始30分前、開場20分前
*上演時間:120分を予定(開幕前にHP、SNSにて詳細をお知らせいたします)

〈会場〉
アトリエ春風舎
〒173-0036 東京都板橋区向原2-22-17 すぺいすしょう向原B1
東京メトロ有楽町線・副都心線/西武有楽町線「小竹向原駅」下車 4番出口より徒歩4分
http://www.komaba-agora.com/access

〈チケット料金〉
一般発売:6月8日(日)正午
アトリエ春風舎支援会員・「ムニの発酵シアター2025」会場先行発売:6月2日(月)

前半割(前半4ステージ)3500円
後半 3800円
U-18 全回500円(各回5名まで)

一般当日券は+500円。当日精算のみ。


*日時指定・全席自由
*開場時は当日受付順で、【劇場支援会員→予約→当日券】の順番でご入場いただきます。
*開場後は券種に関わらず、来場順での入場になります。
*車椅子でご来場予定の方やスタッフの手助けが必要な方は事前にムニまでご連絡をお願い致します。

〈チケット取り扱い〉
PassMarket[事前決済|一般]
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02gtcb51azd41.html

メール[当日精算|18歳以下のみ]
件名を「始まりの終わり 18歳以下予約」として、①氏名(ふりがな)、②ご希望の日時、③枚数、④お電話番号をご記入の上、muni62inum@gmail.com(ムニ)までご連絡ください。ムニからの返信をもってご予約完了とさせていただきます。


〈クレジット〉
作・演出:宮崎玲奈
出演:南風盛もえ(青年団)、藤家矢麻刀、渡邊まな実、伊藤拓(青年団)、黒澤多生(青年団)
舞台監督:黒澤多生(青年団)
空間設計:渡辺瑞帆(Scenograff/ガラージュ)
音響デザイン:SKANK/スカンク(Nibroll)
照明デザイン:中村仁(黒猿)
衣装:横田僚平(オフィスマウンテン)
宣伝美術:渡邊まな実
制作:上薗誠、河﨑正太郎(譜面絵画)


〈関連企画〉6月2日はムニの日「ムニの発酵シアター2025」

 6月2日(月)ムニの日に「ムニの発酵シアター2025」を開催いたします。発酵シアターとは、現在形の中での対話の発生可能性を内包したシアター。今後作品として成熟する可能性のあるもの、実験を行うものを発表し、対話します。また、本イベントにてムニ新作公演『始まりの終わり』の一般先行予約を受付いたします。
 黒澤多生・宮﨑莉々香による「川柳・俳句の超句会」、横田僚平による宮﨑莉々香の俳句作品『ウネサマンション』を上演してみる、『始まりの終わり』(作:宮崎玲奈)をみんなで読んでみる、黒澤優美新作をみんなで読んでみる他を予定しております。

〈会場〉
アトリエ春風舎
〒173-0036 東京都板橋区向原2-22-17 すぺいすしょう向原B1
東京メトロ有楽町線・副都心線/西武有楽町線「小竹向原駅」下車 4番出口より徒歩4分
http://www.komaba-agora.com/access

〈チケット〉
一般予約開始:5月7日(水)正午 アトリエ春風舎支援会員予約開始:4月30日(水)

ご予約フォーム[当日精算]
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeDt9hlGX6SFqhyUGJoGd6I0G59UeYTuF7zvotgmjrKPIFI_Q/viewform?usp=header

料金一律1000円

*自由席・入退場自由・再入場可
*開場時は当日受付順で、【劇場支援会員→予約→当日券】の順番でご入場いただきます。
*開場・受付は15時40分より行います。

〈スケジュール〉
16:00-19:00
川柳・俳句の超句会
(黒澤多生、宮﨑莉々香)

ムニには川柳と俳句をやっている者がいます。これって結構珍しい状況だと思っています。春風舎の近くをお散歩しながら川柳と俳句をつくり、感想を言い合う会を開催します。川柳、俳句の形式を超えた句会。作ったことのない方も、ぜひこの機会に足をお運びください。

19:00-21:00
ムニの発酵イベント2025

◯俳句『ウネサマンション』を上演してみる
作:宮﨑莉々香
出演・振付・演出:横田僚平
相談:宮崎玲奈

横田僚平にまつわる宮﨑莉々香の俳句作品『ウネサマンション』からパフォーマンス作品をつくる試み。宮崎は俳句から演劇をはじめました。短詩型文学と演劇の接続についての実験第一弾です。

◯ムニ新作公演『始まりの終わり』(作:宮崎玲奈)をみんなで読んでみる
◯黒澤優美新作をみんなで読んでみる  他


企画制作・主催:宮崎企画
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】
協力:オフィスマウンテン、ガラージュ、黒猿、青年団、Scenograff、譜面絵画、Nibroll、(有)レトル

■お問い合わせ
メール:muni62inum@gmail.com
WEB:muniinum.com
X:@muni_6_2