• ©志賀耕太

青年団若手自主企画vol.88宮崎企画
『東京の一日』”One Day At Tokyo”

宮崎玲奈
2021年 12月16日(木)-26日(日)

出演

立蔵葉子(梨茄子)*
石渡愛*
黒澤多生*
南風盛もえ*
伊藤拓*
黒澤優美
藤家矢麻刀
渡邉結衣
宮崎玲奈
*=青年団

空間設計:渡辺瑞帆*


照明:緒方稔記(黒猿)


音響デザイン:SKANK/スカンク(Nibroll)


舞台監督:黒澤多生* 蒼乃まを*


衣装:坊薗初菜*


演出部:渡邉結衣


宣伝美術:江原未来


制作:河野遥(ヌトミック)


総合プロデューサー:平田オリザ


技術協力:大池容子(アゴラ企画)


制作協力:木元太郎(アゴラ企画)


企画制作:宮﨑企画/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場


主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場


助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会


協力:黒猿、青年団、梨茄子、Nibroll、ヌトミック、プリッシマ、(有)レトル


◆YPAM2021フリンジ参加作品


歪みの知覚についての覚え書き 

時折、メルヴィルの小説『バートルビー』に出てくる主人公バートルビーのように、できるだけ何もしないためにはどうすればよいかを考えてしまいます。だけど、何もしないことをするためには色々と達成しなければいけないハードルがあり、飛び越えることが非常に困難でもあります。できれば何もしたくない!できるだけ長い時間寝ていたい!演劇において嘘をつくことは当然のように行われているけれど、嘘をついているという現象自体を、嘘の中身と同等に扱いたいと思っています。これまで、演劇の嘘のつけなさを「歪みの知覚」と言ってきました。

〈歪みの知覚〉
いないことがいることになり、ないことがあることにもなる、現前することで見られるそれらの嘘、「歪みの知覚」は俳優を主導にして、動作がはじまること、その場が規定されていくことで有機的に働くのではないか。また、「歪みの知覚」は逆説的に、嘘をつかない、ということにもつながっているのではないか。「歪み」とは、あくまでも、「ない」という前提の上でわたしたちはやっていますよ、ということなのだ。

ジャルジャルのネタで『「定期的?」って聞く奴』というネタがありますが、「定期的」と繰り返されるうちに本当にそういうことあるんじゃないかという知覚のバグを経験します。「ない」から始まる「歪みの知覚」、「ない」をすることを目指すバートルビー。
どちらも逆説の上で成り立ちます。何もしたくないことをしたい、ということになるのかもしれませんが。

こばなし

東京に 2015 年から現在まで住んでいます。岡崎京子の『東京ガールズブラボー』は 80 年代(カルチャー)を描いた作品だと言われていますが、わたしも現在地的作品を書きたい!と思いました。窮屈に感じる時もあれば、居心地の良さを感じる時もある街。お金がなさそうだけど楽しそうな人が多く出てくるのは私の身の回りの人たちの影響かもしれません。
友達が映画を撮っているのをみて、演劇と違って切り取れちゃうのよねー、と思いました。演劇は切り取れないのでつなげていく必要があるのです。途切れ途切れなのか、一つの連なりなのかわからないですが、持続していく時間を少しでも楽しんでいただけたらと思います。本公演に関わっていただきました全ての皆様に感謝いたします。