
6月2日(月)ムニの日に「ムニの発酵シアター2025」を開催いたします。発酵シアターとは、現在形の中での対話の発生可能性を内包したシアター。今後作品として成熟する可能性のあるもの、実験を行うものを発表し、対話します。
2025年6月2日(月)
会場:アトリエ春風舎
「シアターのために」
ムニでは大きく、演劇の支持体を「集まりであること」と規定しています。演劇作品の上演時には、その場で発生する集まりの一回性や現象を無視しないこと、を大切に創作を行っており、例えば、ゴホンゴホンという咳が客席から起これば、そこで起こった咳を無視しないでください、という共有を俳優とは行っています。観客・俳優の双方向の作用が現在形で働いていくことを、演劇の支持体の基盤として捉えている。そこには同時代性も内包されています。
発酵シアターという名前は、この作品は今後ぜひ上演してほしい、や、もう少し変化していくさまがみたい、この作品のこの部分の解釈を自分はこのようにした、長い時間の中で作家はこのように変化しているのではないか等等、イベントを通して、ムニ対観客だけではなく、観客対観客を含めた、「現在形の中での、対話の発生可能性を内包したシアター」として開いていきたい、という思いから、名付けました。個人的に現在の演劇批評に対して思うところもあり、批評の可能性を探りたい、というような思いも同時にあります。
演劇には再演というシステムがあり、例えば3年前に行った演目を3年後に上演する、といったことが起こります。再演は初演と同じキャストやスタッフで行うこともあれば、総入れ替えで全く別の作品としてつくることを目指す場合もあります。2025年の現在形で開かれる「発酵シアター」の中で、その可能性も探っていきたく思います。
宮崎玲奈(2025.5.13)
会場
〒173-0036 東京都板橋区向原2-22-17 すぺいすしょう向原B1
東京メトロ有楽町線・副都心線/西武有楽町線「小竹向原駅」下車 4番出口より徒歩4分
料金
一律 1,000円
*自由席・入退場自由・再入場可
*開場時は当日受付順で、【劇場支援会員→予約→当日券】の順番でご入場いただきます。
*開場・受付は15時40分より行います。
スケジュール
16:00-19:00
川柳・俳句の超句会
19:00-21:00
ムニの発酵イベント2025
予約
*一般予約開始:5月7日(水)正午 アトリエ春風舎支援会員予約開始:4月30日(水)
オリジナルグッズ
ムニクージー、過去上演台本、ステッカー他がご購入いただけます。
参加作品
宮崎玲奈新作『始まりの終わり』を読む、黒澤優美新作を読む等を実施いたします。本年のプログラムは短詩とパフォーミングアーツの接続点を探る企画が多くなっています。
16:00-19:00
川柳・俳句の超句会

川柳・俳句の超句会
企画:黒澤多生、宮﨑莉々香
ムニには川柳と俳句をやっている者がいます。これって結構珍しい状況だと思っています。春風舎の近くをお散歩しながら川柳と俳句をつくり、感想を言い合う会を開催します。川柳、俳句の形式を超えた句会。作ったことのない方も、ぜひこの機会に足をお運びください。
19:00- ムニの発酵イベント内

ムニ『始まりの終わり』を読む
作:宮崎玲奈
7月に上演を予定している宮崎玲奈の新作『始まりの終わり』を読んでみます。
19:00- ムニの発酵イベント内

黒澤優美新作を読む
作:黒澤優美
仕事から帰宅し玄関に座り込み動画を再生する。冷凍チャーハンを温める。掃除をする。職場で蛍光灯を交換する。社員との会話。金曜深夜、友達の車でラーメンを食べに行く。
19:00- ムニの発酵イベント内

横田僚平『ウネサマンション』
作:宮﨑莉々香
出演・振付・演出:横田僚平
相談:宮崎玲奈
横田僚平にまつわる宮﨑莉々香の俳句作品『ウネサマンション』からパフォーマンス作品をつくる試み。
19:00- ムニの発酵イベント内

吉田ヤギ『上演前』
作:吉田ヤギ
演出・出演:吉田山羊 藤家矢麻刀
これから映画が始まる。そのちょっと前を演劇にしました。